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着付けの工夫:長襦袢

さて、友人の着物活用のお手伝いをしました。
私と同じ年代の女性なので、
嫁入り道具としての着物も持っているし、
着物好きだったお母様の着物も色々持っている。
子供の頃にはよく着ていたし、着付け教室にも通ったことがある。
しかし、今、気軽に着物を着ることができないので
なんとか、工夫できないかということです。

さて、着物が大好きで自分で色々する人以外
ちょっとした機会に着物を着るというのは、
案外面倒なものです。

私が考える一番の手間は半襟です。
着物を着るたびに半襟を付けて、脱いだあとまたはずし、
洗ったあとに次回の為にまた縫いつける。
これは、とても大変なことだと思います。
私も、これでは、よほど特別な機会(結婚式など)以外は
着物を着ようという気になりません。

今の私はうそつき襦袢を着ることでこれをクリアーしました。
数枚のうそつき襦袢に好みの半襟を縫いつけますが、
それはシーズン最初にするだけで
半襟を付けたままでうそつき襦袢を洗濯機で洗ってしまいます。
着ないので高い費用を出して絹の長襦袢を洗う必要もありません。

これを彼女に提案しましたが、難問がありました。
ポリエステルの替え袖が縫いつけてある市販のうそつき襦袢は
裄は色々ありますが、袖丈が49cmに統一されているのです。

ところが長身の彼女の着物は袖丈が
52cmあり、特に最近は54cmに仕立て直したというのです。
さらに長襦袢も色々持っているので、
それを活用したいとのこと。
そして、寒がりなのでうそつきでは寒い。
長襦袢と肌襦袢を重ねて着ることは一向にかまわない
というのです。

色々考えを廻らしたところ、良いことを思いつきました。
それは筒袖うそつき襦袢と長襦袢を両方とも着てしまうこと。
わかりやすく目立つ半襟の付いた長襦袢でためしてみました。
着付けの工夫:長襦袢_c0021551_23163557.jpg

こんなふうに、筒袖うそつき襦袢を着た上から、
長襦袢をさらに重ねて着ます。
衿は着物のようにうそつきの衿とは離して合わせます。
着付けの工夫:長襦袢_c0021551_2318478.jpg

そして着物を着ますが、衿はこのように
着物の衿から少しだけ長襦袢の衿が見えるように合わせるか、
全く見えないように重ねてしまっても良いと思います。
着付けの工夫:長襦袢_c0021551_2319539.jpg

このように着れば、長襦袢の衿が肌に触れることもないので
長襦袢に付いている半襟も洗う必要はありません。
洗うのはうそつき襦袢だけでOK.
長襦袢の袖(と裾の部分)が外から見えるので、
替え袖をわざわざ作る必要がなくて、
長襦袢が活用できるというわけです。
いかが?グッドアイデアでしょ?
HPに詳細をまとめてみました。こちらです
by yamamotoyk | 2008-10-31 23:49 | 和装製作 | Comments(0)
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