漆器

ヤフオクで競り落とした上等な三味線の皮をなんとかしようと、
三味線屋さんへ偵察に行きました。
まずは、ゆったりとした気分で糸を買います。
ニコニコして座っていると、三味線屋さんのおじさんは
いろいろとおしゃべりしてくれます。
はいはい、と返事をして聞いていると
興味深い話が始まりました。

あるお客さんの三味線の皮を張るついでに
棹が凹んでいたので気軽に直してあげると言ったのだが、
始めてみるととんでもない棹だった・・・・
棹が凹んでいるのはカンベリ(爪で押さえる勘所が減る)
ではなくて、最初の細工が巧くなくて微妙に凸凹していた、
ということはわかっていたのだが、
三味線の表面が漆仕上げになっていたので、
大変に固く、かんなを掛けても削れない。
1回削るとカンナの刃がダメになってまた研ぎ直す。
とても大変で、らちがあかないので
日本刀を打って最後に刃を研ぎ出す時に使う砥石、
備水砥(びんすいど)って言ってたかな?(記憶曖昧)
それで、削ってようやくまっすぐになった。
実物を見せてもらったが、パッと見て漆塗りのようには見えない。
漆ってそんなに固いもんですか?と尋ねると
漆は古くなると固くなるのだという話。

確かに漆塗りでは仕上げに研ぎ出しという工程があると聞きました。
どのような物で研ぐのか
漆にかぶれた為、実習をパスしてしまったので
聞くことは出来ませんでしたが
しっかり完成した漆はずいぶん固いようです。
年月によってより固くなるということは・・・・

ここで自分の漆のお椀を思い出しました。
c0021551_1130866.jpg
このお椀案外丈夫です。
買ってから30年間未使用。昨年初めて使用。
もし古くなって固くなるなら、かなり丈夫になっているはず。
次回漆芸展の時にその辺の話を漆の専門家に尋ねてみましょう。

というわけで、上等の漆器が欲しかったら
骨董市で買った方がいいかも・・・
値段も新し物を買うよりはるかに安いし、
古い方が固いなら使うにも利点があります。
12月の吹上骨董市では、ほれぼれするような
上等な蒔絵のお椀が並んでいました。
もちろん買うことなど考えもしなかったのですが
ひょっとするとこれは良い考えかもと思えてきました。
もちろん毎日使うものにはさすがに・・・・ですが
お正月に使うものとすれば長く自分の宝に出来ます。

と思っていたら、大掃除で偽漆器の
見かけだけ上等なお椀を見つけてしまった・・・・
伯母の不要品をもらってきたんだった。
来年のお正月は自分のお椀5客では、たぶん不足ですが
まずはこれを使わねば・・・・

というわけで、次回から骨董市(屋内)の楽しみが増えました。
よ~く目を肥やしてイイお宝を探そうと思います。

あ、三味線の話題に戻ります。
そのあとでおじさん、
別の人が持ってきた上等の三味線の皮を貼った話を始め、
古い三味線でものすごく良い物だった。
昔ものは木もいいし、しっかり作ってある。
胴の中の彫りも機械ではなく
ちゃんとノミで彫ってあるから響きが違う。
新しい三味線ではなくて古い三味線の良い物を探してきなさい。
と言われるではありませんか!ヤッタ~!
あの三味線のことね、
ヤフオクに出ていた別のの三味線に思い至りました。
(このお店で張り直した三味線が出てたんですよ、ヤフオクに)
知りたい話は聞かなくても忍耐強く待っていると
おじさん、ちゃ~んと話してくれるのよね。
ありがとう!
はい、古くてイイ三味線探してきますね、と言ってお店を出ました。
季候が少し良くなったら張り替えを頼みましょう。
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by yamamotoyk | 2009-01-07 19:07 | 三味線 | Comments(2)
Commented by bananamama at 2009-01-08 08:56 x
美しいお椀ですね★素敵♪
漆の勉強になりました。
三味線は、未知の世界ですが
人生何があるか分かりません。色々知りたいです。
今後の三味線のメンテの様子楽しみにしてます。
Commented by yamamotoyk at 2009-01-08 22:09
はい、bananamamaさんありがとうございます。
次回の漆芸展でまた漆の特性を聞いてきます。
思っていたよりしっかりとした漆器は
丈夫なようです。
三味線は・・・・微妙な楽器で、色々扱いが難しいようです。
そこまでこだわるほどの技量が無いにもかかわらず・・・・
なんですが・・・・
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