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映画☆大鹿歌舞伎

さて、この映画のことを知ったのは昨日のこと・・・・
なんと急な・・・・・

昨日、昼休みに休憩室のパソコンの蓋を開けると・・・
あれ、前パソコン見てた人サイトが開いたまんまじゃん・・・
これはナンジャとどこかをクリックすると
この映画を見てきた人の日記が出てきて
大変よかったと書いてあります。
感銘深かったのは伊那谷の美しさが、
日記を書いた人がいた頃とあまり変わりなく、
それ故、映画の設定の昭和10年が
さほど無理なく今の伊那谷で実現可能と思われること。

思わず、映画のサイトに飛んでいき、
色々読んでしまいました。

そのモデルは長野県伊那谷の大鹿歌舞伎だとか。
同じ鹿という字の付いた
奧秩父の小鹿野町というところも歌舞伎の村として有名で、
昨年春には行きたいと思ったこともありました。
(行けませんでしたが・・・)
九州甘木の盆俄はお友達のよちょーちゃんが出演するので
はい、一度見に行きましたよ。
(一人で浄瑠璃を弾き唄いするのを見て感激しましたが、
きょうの映画でも一人で弾き唄いしていました)
金比羅さんの歌舞伎は素人歌舞伎ではありませんが
古い芝居小屋(補強されてますが)の雰囲気を堪能しました。
愛知万博では子供歌舞伎(どこの?知らない)も見ました。
南山大学では学生さんの白浪五人男を見ました。
そう言えば、娘歌舞伎も見ましたね。
一番よく見たのはもちろん、大須歌舞伎ですね。
(大歌舞伎と素人歌舞伎の狭間の危うい怪しさにやみつきでした。
もう見られなくなって実に残念)

歌舞伎には歌舞伎役者による大歌舞伎ばかりではなく
このような多くの素人役者に演じられ、
また多くの身近な観客に愛された様式美があります。
映画では年老いた主人公が芝居の稽古をする子供達に
「台詞にはもちろん意味があるんだが、
意味だけでなくて、台詞を唄うように言うのも大事なんだよ」
と言います。

あれ?これは長唄の唄の先生が言うのと反対ですね。
「唄う時には意味を伝えるように気持ちを込めて唄うと
そう聞こえるんですよ・・・・」

唄は意味を伝えるように、
台詞は唄うように・・・・・ですか。

安心して酔える大歌舞伎もいいのですが、
ちょっとハラハラしながら見る素人歌舞伎には
不思議な魅力があります。
おひねりと声援と拍手が役者と客の心をつないで盛り上げます。
(もっとも映画では本物の歌舞伎役者が演じているからズルイけど)

それは、その土地の自然の風景と同じように
土地にずっと生き続けてきた文化。
生活に直接必要な訳じゃないけど、
人間として生きていくためによりどころとなる物。

いったい私は何に感動して涙が出たのか・・・・
人生における“芸”の意味は。
探索の旅はいよいよ深みにはまっていきます。
by yamamotoyk | 2009-03-13 19:45 | 外出 | Comments(0)
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