浅井忠

招待券をもらったので
(招待券がなきゃ、行かんのかって・・・)
高島屋でやっている浅井忠展を見てきました。
c0021551_8394575.jpg


浅井忠は好きですが、正直あまり期待していませんでした。
明治初期の日本洋画創始期の1人くらいの認識しかなかったからです。
でも、母が“水彩画がとても色がきれいだった”と言うのです。
同時に母は前回の白州正子展はひどかった。友人も良くなかったと言った、
というので、なるほど白州正子のが悪いんじゃないのね、
展示品が良くなかったのね、と思ったのですが、

という訳で行ってみたところ、なかなかの作品数です。
見始めると、たしかに水彩画は驚くほど色の保存状態が良く美しい。
油絵と思われる物は、色も黒っぽくさえません。
最初からこうなのか、変色しているのか?
水彩画が色あせてないのは絵の具が特殊なのか?

しかし、色だけじゃない、
構図や対象物のとらえ方。
写実的だが、(実物の写真もあったが、驚くほど忠実)
写実だけじゃない何か。
これほど写実的ならば、その対象物を描こうとする際の決定の仕方。
切り取り方と言えばいいか?それが良いに違いない。

描き方もひどくしゃれている。
これが江戸時代に生まれた人の洋画なのか?

経歴を読んで納得した。
とにかく天才なのだ。絵が好きで3歳頃から写生ばかりしていたとか、
日本画も洋画もならったが、
明治政府が招いたイタリア人の画家に付いたとか、
その人がまた良い先生だったんだきっと。

外国の絵があるが、留学していた訳じゃない。長期旅行の作品なのだ。
才能のある人が初めによい教師につき、膨大な作品を作ると
すばらしい物ができるということを実感しました。
黒田清輝と比較すると政治的に今ひとつと言われたそうですが、
この人は政治家じゃないんだ。それでよいのだ。

よく招待券を見ると高野コレクションと書いてあります。
最後に高野氏の作品があって、う~んいまひとつと思ったのですが、
このコレクションをした人なんですね。
高野氏の功績は描いた絵ではなく、これだけの物を保存していること。
会場の説明ではそれがわかりませんでした。
高島屋さん、その辺りの説明がイマイチですね。
(ん?どっかに書いてあった?わかんなかったよ)
[PR]
by yamamotoyk | 2005-04-02 09:08 | 外出 | Comments(0)
<< 地味花 桜開花宣言(名古屋) >>