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草履の踵

今朝はサイコーの気候。
朝からばたばたと家事。洗濯機も2回回します。
足ふきマットとか大物などを、この際・・・
ふっと一息ついたら、このまま涼しい風の窓辺で居眠りを・・・
いえいえ、今日はそんな暇無いです。

頑張って三味線や三線を出してきますが、
朝から右手の親指がある方向に力を入れると・・・痛い (>_<)
なぜ?  そういえば・・・
草履の踵_c0021551_2051237.jpg

昨日またバジルの束を買ってきて
ジェノベーゼペーストを作ったんでした。
親指は葉っぱをちぎる動作ををすると痛みます。ありゃりゃ。
忘年会の練習で一曲弾いたところで、今日の分はもうおしまい。

こんな気分の時は・・・
(気分良すぎて、何か、もっとウキウキしたことがしたい) そうだ!

と言うわけで、始めたのは 先日来気になっていた仕事。
草履の踵_c0021551_20561953.jpg

すり減った草履の踵の張り替え。
ごっついマイナスドライバーで古い踵ゴムをこじ上げます。

少し持ち上がったところで、次はラジペンで引っ張って取ります。
草履の踵_c0021551_20582784.jpg

釘が一緒に取れてくるので、さらにラジペンで踵ゴムから釘を抜きます。
草履の踵_c0021551_2115326.jpg

すり減っていない釘は再利用。
新しい踵ゴムを打ち付けます。
草履の踵_c0021551_2101963.jpg

踵ゴムはデパートの草履売り場に行けば買えます。
釘ももれなく付いて来ます。
ただし、釘の余分はないので問題のない釘は再利用します。

ここまでは、極フツーのこと。
問題は・・・・踵ゴムが足りない・・・・(>_<)

そこで、思いついたのは・・・・
草履の踵_c0021551_2143546.jpg

靴用の底用ゴム。
草履の踵_c0021551_2155633.jpg

はずした踵ゴムを型紙にして切り出しましょう。
草履の踵_c0021551_2164549.jpg

この底ゴムは大変丈夫なので、大きなカッターを使っていますが、
切るのが結構大変です。
草履の踵_c0021551_20594344.jpg

釘の位置に印が無くて、へこんでもいないので、
釘が効くかやや心配でしたが、長さは十分なようなのでとにかくトライ。
草履の踵_c0021551_21223859.jpg

見かけはともかく、巧くいったようです。
普通の踵ゴムよりやや厚いのですが、履き心地はまあまあです。

さて、この靴用の底ゴムを草履用に使ったのには、理由があります。
それは、草履の踵ゴムがすぐ減ってしまうこと。
まだ、慣れるほど履いたとも思えない時にもう減ってしまって
はき続ければ、本体に傷が付くから、張り替えが必要になるのです。
張り替える時間が無いか、底ゴムがないときは、履くのを断念。
そこで、ついつい、下駄を履いて出かける、ということになります。

以前にも書きましたが、
非常に長持ちしているゴム草履がカレンブロッソと同じ底ゴムらしい。
と言うことで、底の薄いカレンブロッソ草履を見つけて購入しましたが、
期待通り、底が減らないし、履き心地も上等です。
底ゴムの心配が無く、歩き回れるのはありがたいです。

ただし、底薄のカレンブロッソは特注になり、値段も高い。
見つけたものは、そのショップの特注品らしく、
色や素材が限られるもの、お値段がリーズナブルなので、
この際、冬用の暗い色をもう一足買うことにしました。
カレンブロッソの大きな欠点は、鼻緒が替えられないんですね・・・・
だから、これは、私にとっては上等な普段履き、ですか。

今までの草履は、いざという時のために、
いつでも履けるようにしておきたい、というわけで、
今回の修理になったわけです。
ついでに台が破れたり剥げたりしてきたのは処分しましょう。
履き心地の悪いものも処分です。足に無理が言えなくなってきました。
さて、今回の自作踵ゴムはきっとよく持つことでしょう。
次回からはすり減った踵ゴムは順次これに替えていきましょうか。
そうすれば、気に入った(フツーの)草履も気軽に履けることでしょう。

さあ、今日はいつもより30分出勤時間が遅かったので、
とても気分良くほかごと(別のこと、主要でないこと)ができました。

ちなみに、ほかごとって岐阜弁らしい・・・・
岐阜弁を見ていたら、ほとびる、というのもありました。
これは伊勢物語で、(涙で)乾飯(かれいい)がほとびにけり(ふやけた)
と言うところに出てきて、他にいい言い回しがないので
我が家で使っているのですが、
今でも日本中のへんぴな地方に残っているらしい。
古い言葉が周辺地域に残るいい実例ですね。
だって、水につけて戻ることを一言で表すのにほとびるって便利ですからね。

というわけで、この後すぐ昼食、出勤しました。('-^*)/
by yamamotoyk | 2013-09-09 22:37 | 和装製作 | Comments(6)
Commented by ながおか at 2013-09-10 11:43 x
中日文化センターの籠教室の先生が蔓を水に浸すことを
「ほとべる」とおっしゃってました。
ワタシは初めて聞いた言葉でしたし、教室内でもほとんどの方がわからなかったようです。
岐阜県の方でした。
Commented by yamamotoyk at 2013-09-10 18:02
ながおかさん、ありがとうございます。
ほとべるですか。ほとびさせるという意味でしょうね。
私が岐阜にいるときは知らなかった言葉ですが、
多分、子供だったのでこの言葉の使い道がなかったのだろうと・・・

ふやけると言うと溶ける感じがあるので、
乾燥したものを水に入れて(または水を入れて)もどす、
というニュアンスですが、他に言い方が見つからないので
我が家では今も使っています。
(方言ではなくあくまで伊勢物語から流用しています)
現代生活ではもうあまり必要のない言葉なので、
東京中心の新しい世界では消えちゃったんですね。
Commented by buribushi at 2013-09-10 21:43
魚沼では、ほとばす。ほとびた。など普通に使いますね。
ちょっと離れたここでは、ひやかす(ふやかす?)と言うので、「冷やかす」という言葉が別にあるから未だになじめません。

それにしても、草履直し。いつもながら、よくなさいますね!私も同じのばかり履いて、傷みかかっているので、参考になります。
Commented by yamamotoyk at 2013-09-10 23:24
すばるさん、ありがとうございます。
ほとびる関連言葉はきっと、あちこちにあるはずだと思っています。

ひやかすというのは、いわゆる人を冷やかすではなく
水に浸す、しずめる、漬ける、冷たくすると言ったニュアンスで
名古屋(岐阜も?)で使うような気がします。
ふやけないものを漬けるイメージなので
ふやかすとはちょっと違う気がします。
お茶を水で冷やかす、とか・・・あれ?コレって単なる名古屋弁?

工夫細工物・・・きっと好きなんですね。
靴用のものは丈夫なので
もっと和のものに使われても良いと思いますね。
Commented by bananamama at 2013-09-12 18:35 x
この底のゴム、今度買っておこうと思います^^
Commented by yamamotoyk at 2013-09-12 22:38
bananamamaさんありがとうございます。
丈夫なだけに、かなり手強い材料です。
それなりに道具が必要ですし、
靴底のためには靴底用ゴム糊も必要なので、是非ご用心。
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