結んで作る銀座結びを作っていて、気づきました。
コレは、引き抜き結びでないのに、 引き抜き結びと同じ本格的な角出しにできると! 初めの部分は結んで作る銀座結びと同じです。 手先をごく短く取って胴に2回巻き、タレが上になるように結びます。 巻き方は右巻きでも左巻きでもかまいません。 前で結ぶときはどちらでもあまり難しくないのがイイですね。 ここで、もう一度結んで蝶を作りますが・・・・ややこしいので、ゆっくり。 短い手先を今の位置から反対側に倒します。 倒した手先を反対の手に持ち替え 今まで手先を持っていた方の手を倒した手先の上から下に差し込み、(画像) その手を返して上にあるタレの根元を引き出します。 (ここは何度も練習して身体で覚えましょう) 引き出した部分と短い手先をぎゅ~っと引っ張って結びます。 蝶の羽を形よく整えます。 このとき手先が長いとだらしなくなります。 輪の方が長くなったら、ちょっと引き戻して短くしましょう。 ここからが銀座結びと違ってきます。 銀座結びの時とタレの裏表を反対にします。 見せたい方が裏になるようにしてタレ先を持ち 上に持ってきて、蝶の羽の手前に差し込みます。 え?どこ?隙間無いよ! はい無理矢理、胴にまいた部分と蝶の羽の間の隙間をこじ開けます。 うまく差し込めましたか? こんな感じになります。 鏡を見ながら、タレの長さを調節します。 帯山になる位置に帯揚げを通し固定します。 帯揚げの中に薄い枕を入れても、紐で補強してもイイです。 私は面倒なのでいつも帯揚げだけですが、 でも、そうすると帯揚げをふっくら結ぶことができません(>_<) (おばさんだからイイの、帯揚げ見せなくても) このとき、細かい技術としては、 角出し太鼓の大きさを帯揚げの位置で決めることができます。 あまりにタレが長いときは2回蝶の隙間に通す(巻く)こともできます。 帯締めを蝶の羽の根元に通して固定してもいいです。 着くずれを防ぐためにも効果的です。 胴部分の帯の左下を右手でしっかり持って右にぐいっと回してください。 位置を確かめ、帯揚げと帯締めをしっかり締めます。 はい完成☆ さあ、何か気づきましたか? ウサギが逆立ちしていますよね。 この結び方は引き抜き結びの本格的角出しと同じなのです。 途中の方法が違うだけです。 ちょっと手順が面倒なのですが、わかりやすいので初心者向きです。 でも、なぜわざわざ模様が逆立ちする結び方をするかって? それは、これがとても安定する結び方だからです。 帯締めも帯揚げも、無くてもイイからです。 つまり、帯締めや帯揚げが緩んだり、ほどけたりしても 帯結びは壊れないからです。。実用的なんですね。 帯揚げも帯締めもあったほうが形を決めやすく、 着崩れ防止になりますけどね。 模様が逆さになったり、タレは裏向きだったり、 ポイント柄が前に来なかったり、ぎゅっと結んだりするので、 結びやすくて柄の制限がない帯が適しています。 全通の博多帯が最適ですね。 引き抜き結びで結ぶ角出しは・・・・こちら(クリック)(クリック)
by yamamotoyk
| 2013-09-20 19:05
| 着物
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Comments(2)
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buribushi at 2015-06-22 20:51
お勉強になります!
保存版ですね。
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yamamotoyk at 2015-06-23 18:07
すばるさん、ありがとうごじあます。
名古屋帯の長さの帯で本格角出しを結ぼうというときは、 この方法がわかりやすくて良いですね。 引っ張り出さない方法(引き抜き結び)は 説明が難しいので、この方法を考えました。
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