忘れてしまう前に書き残さねば・・・・
先日の「全国職人の技展@三越」での話。 浜松の遠州木綿屋さん、初出店だそうで、反物が色々積み上がっていて、 会津木綿のような縞の反物の横には なんだか、ちょっと色々、曰くありげな反物が積み上がっています。 藍染めやら、麻やらその他よくわからないもの、正絹の紬もあります。 別のお客さんとの話が終ったおじちゃんに、 ちょっと尋ねるうちに(それにしても話し好きのおじちゃんです) なにやら、また出てきました。ふむふむとテキトーに聞いていると・・・・ なんと歌舞伎の市川家からの注文品で、 歌舞伎座も新しくなるというころ、 下々の役者さんの衣装も新しくしたいが何せ数も多く予算も限られることから 木綿で絹に限りなく近い風合い物をという注文が来て、 多いと言っても大きな工場に頼むほど数が多いわけではないし、 小回りのきくお店と言うことでここに注文が来た。 京都では、注文を受ける店がなかった・・・とか。 糸から染める先染めなので初年度は言われたとおりの数を作ったら 後から追加が来て苦労して似た色に染めたが、納得できない。 次回からは注文より多い数を染め、追加注文に応えられるようにした。 ここにあるのは、その時の余った物、とか・・・・ ピンクは薄い小豆色といった感じで色はステキですが、私には・・・ で、青っぽい方はいかにも歌舞伎の男衆が着ている感じ。 しかしその風合いがじつにステキ。薄手でなめらか。 隣に並んでいる正絹の紬と区別が付かないほど。(多少大げさ) 館林の唐桟木綿ってこんな感じですか?と尋ねると、 アレはもう少し硬い、とのこと。 綿薩摩っぽいですよね、と更にたたみかけると、 実は海島綿と同じ木綿、とのこと。へ~。(同じ?え?) 海島綿は絽しか見たことがないのですが、そうなんだ・・・うふふ。 お値段はと聞けば、 普通の(安物ではない)木綿(または浴衣)の反物より安い(1/2以下)です。 と、私にその気ありと見たか、おじちゃん、 そういえば、今思い出した・・・と棚の奥から・・・ グレーの万筋が出てきました。 他のお客さんはステキな木綿の布としか見なくて、 シャツにするとか、言われるとのこと。 わ~、もったいないというと、おじちゃんますます嬉しそう。 木綿はシワになるのであまり着物にするのは好きではないのですが、 何より、この絹のような風合いとお値段。これならいいかも。 おじちゃんの話も面白かったし、 さらに、ここの綿紬(この反物ではない)で作った帽子も買っちゃいました。 (デザイナーさんの話というのもたっぷり聞きましたけど) 帽子は余分だったかな?ま、帽子はいつだってかぶるからいいか。 あぁ~、それにしてもいつ縫うのだ? 万筋は直線たっぷりなので縫いやすいし、 地直しに相当する作業はもう済んでいるので、 すぐ縫えるよと、おじちゃんも言うけど・・・ あ、そういえば、入っていたパンフレットは浜松花博の物で(笑) え、ここのお店の宣伝は?小さな注意書きのメモだけ? 三越のHPでは浜松笠井織、とのこと。 こだまさんのページの説明はこちら(クリック) で、更に調べると、浜松の通称笠井街道には古い町並みがあるそうで、 よ~しゃ、いつかこの着物着てそこへ行ってみるぞ! あ、注意書きのメモ見つけました。 笠井織 浜松市東区天王町1712-1 (クリック) ☎053-421-3535 笠井街道の近くですね。OK!
by yamamotoyk
| 2014-01-30 19:09
| 和装製作
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Comments(9)
いいですねぇ、この縞。
木綿大好きのボクには垂涎のアイテムです。 何個か購入して、長着以外にも半着なんかも誂えてみたいですね。 浜松ですか。そういえば街中を散策したことないなぁ。 先日行ったばっかりですが、今度は街歩きに行ってみたいところです。
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yamamotoyk at 2014-01-30 22:21
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天鼓
at 2014-01-30 23:44
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ネットオークションで木綿反物を検索していて、気になっていたんですよ。
色目など、割とおもしろいけど風合いが分からないのでちょっと冒険かなあと思って控えてたんですが。 HPこまめに覗いて、近畿圏来訪を待ちます!
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bananamama
at 2014-01-31 10:49
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絹に近い綿ってどんな風なんでしょう~
服地でもバツグンに上質の綿は皺になりにくいとですよね~ 歌舞伎役者さんは、汗を凄くかくので 絹より綿の方がかえって着心地よかったのではないでしょうか? 館林の唐桟木綿の帯(綿100%)持ってます。硬い~ 松○□丸のおじさんの勧めで購入した記憶があります。
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buribushi at 2014-01-31 12:53
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yamamotoyk at 2014-01-31 18:39
天鼓さん、ありがとうございます。
木綿の反物は難しいです。実に風合いがいろいろ。 実物を見たことがあれば、 たとえば伊勢木綿の薄手のとか厚手のとか。 それでも織り方によってもかなり違うし、 確実に分かっているもの(ブランドものとか)以外は 止めた方がいいです。 このお店のおじちゃんもいいですし、 こだまさんも全国回っている途中なので 色々ある中実際に触れてみないと、 それでも仕立てあがりはまた違うので、 本当にむつかしいです。 トライアンドエラー、試行錯誤で勉強していく (お金を使うってことかな)しかないのか・・・ デパートの催事はいろいろ見られて本当にいいですね。
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yamamotoyk at 2014-01-31 18:45
bananamamaさんありがとうございます。
薄手の紬とさわっても区別がつかなかったという感じです。 裾さばきなどが絹と似た感じになるようにという、 注文を受けられたそうです。 だから、皺のことや汗の吸いは不明ですね。 着物にして着てみないとね。 唐桟木綿の帯が硬かったですか。 帯芯を替えるといいかもしれませんね。
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yamamotoyk at 2014-01-31 22:14
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yamamotoyk at 2014-02-01 16:40
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