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襟裏取り替え

昨年ヤフオクで落札した麻の訪問着♪~
まだ着ていくところがありませんが、準備怠りなく、
と出してみると・・・・
襟裏取り替え_c0021551_19033864.jpg
襟裏が絹の絽のように見えます。
麻の着物は洗えるから買ったのに、
もし麻の襟裏が縮んだりして、
アイロンを掛けなくちゃいけなかったりしたら、面倒。

思い切って麻の襟裏に取り替えてみようかしら。
ちょうど襟裏の話をしていたところだったから・・・・
(絽の襟裏は半襟2本分になるという話)

で、襟裏をゲットして(ただし、平織りだったので、半襟には不向きでした)
いざ・・・・
襟裏取り替え_c0021551_19071052.jpg
ところが・・・・
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襟裏って、ただ襟の裏に縫い付けてあるんじゃないんですね!
襟と一緒に縫ってあるんです・・・
つまり襟裏を外したら、襟が取れちゃったんです!
マズイ!

しかたがないので、
少しほどいては反対から襟だけ縫う、
という方式をとりました。
だって、襟裏と一緒に襟も縫う、な~んて、絶対無理!

大誤算で、ずいぶん手間と時間が掛かってしまいましたが、
襟裏取り替え_c0021551_19110433.jpg
無事、襟付けの位置に襟裏を縫い付けるのがおわり、
反対側を縫うところまで行きました。


さて、その後、無事、完成して、
今月末の姪っ子の法事があるので、
昨年ヤフオクで落札した麻の喪服、
タカシマヤで色あせを修正してもらったものの点検にとりかかったところ、
あらら・・・・
襟裏取り替え_c0021551_19134836.jpg
こちらも絹の襟裏でしたが、
古くて破れています。
襟裏取り替え_c0021551_19144847.jpg
なんどか、繕ったあともありますが、
汚れがあるので布が弱っているようです。

これも破れているところから覗いてみると、
やはり、襟付けの時に一緒に縫ってあります。
それがやり方なのね。こんなに古い着物でもそうなんだから。

さて、襟裏はもうありませんが、
同じやり方で縫うとすれば、とりあえず、襟付けを縫い直せばいいのね。
襟を付けなおしたら、
明日、大須で麻の襟裏を買ってきて、
上から縫い付ければ良いんですからね。

というわけで・・・
襟裏取り替え_c0021551_19205550.jpg
急遽始めましたが、
要領が良くなりました。
糸を抜こうとすると、針穴が消えてしまって、
どこを縫うのだかわからなくなってしまうので、
布を持ち上げるのは最小限にして縫ってある糸だけそっとハサミで切って、
糸が布に残っているあいだにすかさず、縫う、
だからほんの2~3針ずつ。
結構調子よくいきますね。
前の(現代物の)訪問着より、襟の中があっさりしているのも楽な理由。

途中で胴が継いで長くしてあるのを発見。
結構修理して使われてたんですね。
こうしてまた私がちくちく。着物さん、ご苦労さんですm(_ _)m

いやぁ~、実はこの喪服が本命だったのかも。
と言うのは
訪問着から外した襟裏を
半襟に使い回そうと、アイロンを掛けたら、
なんだか様子がおかしいんで端の糸を燃やすと、
どうも絹ではなくポリのよう。
な~んだ、縮む心配なんて無かったのね。
でも、ポリの襟裏は蒸し暑いかも知れないので
結果オーライです。

それに、訪問着の襟裏を替えなければ、
喪服の襟裏のことには気づけなかったかも知れませんからね。
しかも、訪問着が練習台になってくれたって訳ですからね。
訪問着さんに感謝です m(_ _)m 是非とも着ていくところを探さねば!

by yamamotoyk | 2014-07-04 19:32 | 和装製作 | Comments(6)
Commented by 天鼓 at 2014-07-04 19:50 x
苦労された後で、申し訳ないですが…たぶん、正絹路の衿裏でも大丈夫だったと思います。
麻の長襦袢に付けた正絹路半襟とかうそつき襦袢の正絹塩瀬半襟とか、そのまま洗濯機で洗ってますが、縮んだことありません。
一度ダメになってもいいや~と思ってやってみたら、全く問題なかったので(干すときしっかり伸ばしますが)、その後ずっと「付けたまま洗濯」です。
Commented by buribushi at 2014-07-04 21:28
麻の訪問着は、ツイこの間小千谷の展示場で初めて見て、優雅なものだなあと驚きました。それは白地にモノクロの裾模様でした。うまこさんのは秋草模様でしょうか、クラシックで、またいちだんと優雅です。
喪服と両方、お手入れも済んだのですね。まめなうまこさんです。
私は黒い麻の生地で丸首、七分袖のチュニックを作って、不目出度にすぽんと被って着るという、無精を。
Commented by yamamotoyk at 2014-07-04 22:02
天鼓さん、ありがとうございます。
はい、半襟は私も長襦袢に付けたまま洗ってしまいます。
衿芯を入れるので、少々シワっぽくても大丈夫ですが、
着物の方はどんなものか、と思ったからですが、
結果的にはポリの襟裏だったので替えて正解と思うことにします。
襟の周りは蒸し暑いのがこたえるんです。
夏のポリ半襟は敬遠しています。

それにしても、ちょっとした冒険のおかげで
色々得る所が多くて良い経験になりました。
Commented by yamamotoyk at 2014-07-04 22:24
すばるさん、ありがとうございます。
はい、現代物の優雅な訪問着、抑えた色で上品でした。
サイズもぴったり、中古なので、一桁少ないお値段で
本当に掘り出し物でした。
喪服の方の作業は一番の山場を超えたので
あとは、単純作業だけです。
せねばならぬと言う仕事は、辛いだけですが、
必要もないのに、やりたくてやっていることは
いたずらをしているような楽しさ・・・天野ジャク子です(^_^;)

すばるさんのおかげで麻の洋喪服もできました。
着物ではマズイ時にもこれで安心です☆
すとんと被る方式のワンピースです。
Commented by しんのすけ at 2014-07-06 19:59 x
袷のものはいよいよバラバラになっちゃうので襟付けの5ミリくらい下を目立つ色の糸で縫っておいて襟を外してやりなおしてます 夏物では一枚考えられないくらい分厚い麻の襟裏の着物があるので、やっておこうかな
Commented by yamamotoyk at 2014-07-06 20:28
しんのすけさん、ありがとうございます。
なるほど!それは、賢い方法ですね。
次回、そのような場面に遭遇したら、思い出すようにしたいと思います。
(でも、素人には、ちょっと難しそうなので、やや不安ですが・・・)
襟裏というので買った麻布は
麻の半襟にしようと大塚屋で買った苧麻によく似た麻布と
とてもよく似ていたので、
次回はそれも考えてみようと思いますが、
2m強という長さはやや面倒なので、
やっぱり大須へ行っちゃうかもしれません・・・・(^_^;)
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