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年間襦袢計画

私の年間襦袢計画です。

冬:袷の季節
一番手に入りやすい二部式襦袢、ポリの袖付き。
筒袖は付いていても付いていなくてもよくて
寒い時期は着物スリップのような物を中に着ると暖かいし、
ひどく寒い時期のお出かけには機能性インナーも良いですね
二部式を着ているとき気になるのは腰のあたりのライン。
淡色の着物をぴったりと着ると、
腰のあたりに二部式の布が重なったラインが出てきになる時は、
普通の長襦袢が良いですが、
そこまで頓着しないしない時は
二部式襦袢、いわゆるうそつきがお手入れも楽でいいですね。

気に入った色柄の袖と裾よけのセットを見つけたときがチャンス。
あるいは、筒袖付襦袢を買って、
好みの布で替え袖を作るのもいいですね。
その時は洗濯機で洗える布を使ってください。
袷の季節は寒い時期が主流で汗もあまりかかないので、
ポリがいいと思います。

白い半襟に飽きたら、好みの布を半襟の上からつけると良いです。
色が出ない布を使ってください。
色の濃い、特に赤は洗ったときに色移りがあるのでご用心。
絹でも縫い付けたまま洗えば、さほど問題にはなりません。
ただ、次第に色はあせていきます。

裄の長さの違う着物が何枚もあるときは
マジックテープ方式の替え袖も便利かと思いますが、
私はマジックテープが肌に当たっていた痛かったので、
使っていません。

裄の違う着物毎に合わせた襦袢を準備するのも良いですが、
面倒なので主な裄の着物以外は
着物に直接替え袖を縫い付けて置いて、筒袖の襦袢を着る、
という方式で乗り切っています。
その場合、替え袖は洗わないので絹でもかまいません。

初夏:単衣の頃
四月五月以降の蒸し暑い日には、
ポリの替え袖が暑く感じられるようになります。
そんな季節には、
木綿レース生地の替え袖、麻楊柳の替え袖、キュプラ絽の替え袖、
そんなものが値段的にも重宝です。
この時期の替え袖を色々試しましたが、
綿楊柳、薄手の単なる木綿生地、柄物の薄手木綿生地、
そのあたりはちょっとイマイチでした。
木綿は腰が無く、薄手のものは中でよれてしまったり、
薄手の着物の場合、袖だけ柄があるのが透けて見えたり、
とそんな感じです。
麻楊柳は経験がありませんが、張りがあるので木綿よりいいと思います。

綿レース、麻楊柳は、硬い着物(紬、木綿、麻、ウール)などに良いでしょう。
絽のキュプラは柔らかいので硬い着物に合わせると
袖口から出てくる危険があります。

裾よけは木綿クレープ地とキュプラ絽があります。
キュプラ絽の方が涼しいので、気候と相談してください。
キュプラ絽の方が裾捌きが良いのでお勧めかも。

真夏:断然麻の長襦袢がお勧めです。
最小限の肌着に合わせるのが涼しさの秘訣です。
最小限というのは麻が肌にすれるのを予防する範囲と言うことです。
人によって違うと思います。
ただ、長襦袢は長さが決まっているので
テキトーに買うわけにいかないのが、欠点です。
真夏の透ける着物は長襦袢の裾が透けて見えるからです。
サイズの合う物が見つかるか、
おあつらえ、と言うことになりますが、
夏に着物をどんどん着るならそれが一番。
でなければ、二部式が経済的でしょう。
初夏は木綿替え袖、真夏はキュプラ絽替え袖
または一気にキュプラ絽か麻の替え袖、
裾よけはキュプラ絽、そんな計画はいかがでしょうか。

麻の長襦袢の涼しさは濡れたときに一番威力を発揮します。
つまり汗をかいて初めて寒いほど涼しくなるのです。
気化熱を奪われた繊維が冷えるのだと思います。
なので、濡れてはいけない着物に麻を合わせて
冷房の中だけにいると、その涼しさは実感出来ないかもしれません。
それはキュプラも同様かもしれませんね。
かと言ってポリの襦袢でも良いかといえば、
絶対、私は嫌です。
最近の機能性ポリ布がどうかは不明ですが、まだ信用していません。
あしからず。

以上が近頃思う襦袢の事情です。

by yamamotoyk | 2015-06-23 19:57 | 和装製作 | Comments(2)
Commented by のんこ at 2015-06-24 08:24 x
大変参考になります。というか 自分の失敗(?)に初めて気づきました。麻ならいいやと思って数年前麻の二部式襦袢を自作したのですがそれを着る季節の着物といえば絽とか薄物、腰あたりの布の重なりが透けてみえやしないかと 今頃アタフタしております・・・。
Commented by yamamotoyk at 2015-06-24 18:33
のんこさん、ありがとうございます。
麻の二部式を自作されたのですか。
よほど厚手の麻でなければ、
誰も気にしないと思います。
お端折りや帯、袂などでカモフラージュされると思います。
でも自作出来る方は長襦袢の方が
腰の布が一枚になるので、ずっと涼しいと思います。
今からでも、丈を注意して、くっつけたら、
普通の長襦袢になりませんか?
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