デ・キリコ展を見てきました。
キリコの絵というと、 今までは、どことなく冷たくて 幻想的で、夢の中のようで、 いつか見たことがあるような、 でも、さみしい~ぃ雰囲気の絵、 という印象がありました。 でも、この展覧会では 今まであまり見たことのない絵が多く、 ちょっとキリコに対する印象が変わりました。 知らない外国の建物に入っていった時に感ずるような、 ある種のわびしい~ぃ感覚というのは同じなんですが、 なんというか、表現がとても難しいのですが、 もっとザワザワした、もうちょっと、暖かい感じになりました。 それはギリシャ神話風のテーマの絵が多く、 動く人間群像や人間的感情に対する表現が次第に省略されていき つるっとした物体に変化していく様が観察できたからかもしれません。 その省略される前の、荒いタッチの絵が多かったのです。 存在とか、感情とか、雰囲気とかそのようなものを表すのに 何か別のものの形を借りて絵をえがく。 その過程がわかる展示だったのでしょうか・・・ キリコは形而上絵画というイマイチわかりにくいジャンルにもかかわらず、 日本でかなり人気があるらしいのです。 日本って、わかりやすいきれいな絵が好かれる一方で わかりにくい絵も好まれるのね。 で、シュールリアリズムの先駆けなんだそうですが、 先駆けねぇ~・・・ わかるようなわからないような・・・ シュールってのは、なんだか私にとってはとっても同時代的で あまりに親しくて説明できないが、って、 結局わかってないのかな。 形而上学というのは、さらに前の時代に流行した感じがあって、 解説文を読んだだけではとてもわかった気にならないが、 わかっているのだろうか、私・・・ヤッパわかってない気もする。 と、全く訳のわからない文しか書けない自分が情けない。
by yamamotoyk
| 2005-11-19 18:35
| 外出
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Comments(4)
よっく、わかりますよ。シュールだ、ってことが。違うか。。(^^)
キリコの絵は、年代でかなり違いますよね。 見て、ハッとするとか、心が動かされる絵があったのでしょう。 いいなー ところで、「芸術の秋」、誰が言い出したか、ご存じないでしょうか?
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yamamotoyk at 2005-11-20 17:53
今回の展示ではこれは、という絵はありそうでなさそうで・・・
でも、立体で素敵なのがありました。 何度も何度も絵に現れるモチーフが、立体になっていました。 とにかく相当な数の、ある意味似たような絵と立体の展示でした。 そういう意味でも迫力がありました。 これだけ見せられて、感化されてしまったのでしょうか・・・ 芸術の秋が誰の言葉か残念ながら知りません。
キリコは、メタフィジカ、ネオ・メタフィジカを唱えつつも、創作に呻吟していたと思い込んでいたけど、やはり、見に行こうかしら。
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yamamotoyk at 2005-11-20 21:17
いやぁ、呻吟してたように思いますね、そう言われてみれば。
絵の裏に見えたのはその呻吟かもしれない。 作者の不安と焦燥が感じられるような気もしました。 ひょっとすると精神の異常を来さないように 絵を描いていたんじゃないか、そんな感じすら受けましたし。
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