お稽古・撥皮

今日は水曜日ですが、一年には水曜日が52回くらいあって、
お稽古は1ヶ月4回なので、一年に48回。
年末年始と5月の連休、お盆、と3回休みがあるので、
あと一回は何の大義名分もない休みとなります。
それが今日というわけ。さぁ、一年に一回の大切なお休みです。

ところが・・・昨日大変な物を見つけてしまったのです。
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これは三味線の撥皮の部分。
傷が付いていましたが、とうとう破れてしまったのです。
撥の先がひっかかったのです。ありゃりゃ・・・

というわけで、今日の休みを利用して早速大須の浅田屋さんにお願いです。
でも、一目見るなり、お小言です。
これは撥の使い方が悪いというわけ。
こんなに撥皮が傷つくのは三味線の皮をたたかずに
糸を引っかけているからではないか、撥を見せてごらん。
撥を見せると、ほれ先が傷だらけと言われます。
傷ついた撥で皮をたたくから撥皮が傷が付く、とのこと。
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早速、グラインダーが出てきて研ぎにかかります。
と言っても、砥石ではなくてフェルト。
撥の先がぴかぴかになりました。

三味線は太鼓と同じで上下が革張り、
撥もこんな格好しているけど、名前はバチだからね、というわけです。
(ええ、いつも聞く話だし、一応皮をたたいているつもりですけど・・・)
もっと撥のおしりを下げて皮をたたくようにと言われます。
なるほど、糸に当たる撥の部分が違っているんですね。

さあ、いよいよ撥皮です。
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撥皮につばを付けて布で全体を湿らせます。
次に鋭い刃物ですいっ、すいっ、と、きれいにはがれました。
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これがはがれた撥皮。穴があります。
裏から撮ったので傷は見えませんが薄くなっているのがわかります。

このあと、新しい撥皮が貼り付けられて
とてもきれいになりましたが、注目は箱の中のヤマト糊。
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nanoさんのブログでも話題になっていたヤマト糊です。
撥皮糊は色々あるけれど、ヤマト糊が一番いいよ、ということです
作業は台紙の上にヤマト糊を少し出し
水をちょっと垂らしてよく混ぜ、
しっかり延ばした撥皮に薄~くのばし、さらに余分の糊を取り去ったあと
貼り付け、刃物でなでつけると完成!
台紙に残った糊もきれいに拭き取ります。

そのあとさらに試し弾き。
糸巻きの穴を直して、撥の持ち方も教えてもらいました。

難しいですね。
でも、90年の人生いつも難しいことばかりですの言葉に
はい、仰せの通り。何も反論できませんね。
お稽古ですね。
いやぁ、いつ行っても勉強になります。
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by yamamotoyk | 2007-10-31 22:44 | 三味線 | Comments(2)
Commented by nano at 2007-11-01 01:33 x
あわあわ、私の撥皮も今こんな状態に近くなっています。
そして撥先も・・・糸傷だらけ。まずい。
撥尻を下げてというのは、皮と撥の面が水平に近くなるんでしょうか。
素敵な三味線屋さん、私にもたいへん勉強になりますです。
Commented by yamamotoyk at 2007-11-01 23:00
は、nanoさん、私にもまだよくわかったとは言えないのですが、
私の撥は上の水平部分が減っているのですが、
そうではなくて、両側のカーブの所がもっと糸に当たるような角度、
と言うことかな、と思います。
私の撥が下の方に流れるといつも注意されるのですが、
撥皮の傷も下に向かって傷が糸から離れているのは
下に撥が流れている証拠なのですが、
撥のおしりを下げると
撥が下に流れず、糸のすぐ下、
または多少上に向かって、かわを打つことになるのかな、
という感じです。
また、よく考えながらお稽古してしてみます。
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