ボストンの浮世絵

さて、この春の名古屋ボストン美術館は、
またしても浮世絵でした。
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前回のお江戸もので味をしめた?
さらに名古屋市の美術館では北斎展。
ちょっとぉもうぉどうしようかぁとしばし悩んでいたけれど、
ボストン美術館が日本から持ち出しちゃった
浮世絵の良品を見るのも悪くないかと思って行ってきました。

結論1)
明治のごく初期に買われたであろう比較的新しい浮世絵の
すばらしい保存状態!
テレビで少し前、浮世絵に使われていたけれど
退色が早いため今では見ることができない色として
紫を追っていました。
その紫を見ることができたし、
どの色もよく残り、たいへんカラフルな浮世絵展でした。

結論2)
最後の方に広重の浮世絵下書きが何点かありましたが
これがすばらしい!
墨と筆ですよ、それでこんなにまっすぐな線が
なんのためらいもなく、すーっ、すーっ、すーっと
曲線もす~っ、す~っ、す~っとどうして描けるの?
構図を直したところは小半紙を切り貼りして描いてあるのだけれど
どの絵もほんの一箇所程度。
広重の筆がこれを描いたんだ!ぞくぞくするほど巧い!
こたつに炭を入れている女性の手・・・すてき~

結論3)
きっとボストンには春画もたくさんあるのだろうな・・・・
江戸時代は今よりずっと文化的にはおおらかだったでしょうけど
規制は厳しかったことでしょう。
ぱっと見普通だけど、よく見るときわどいものが結構ありました。
(もちろん解説はしてないですけどね)

総合結論:ン、かなり楽しめました!
新しい発見もあったし。
(北斎も巧いけど広重の人物も巧い!)

ところで北斎展はどうなんでしょう・・・
今までずいぶんいろんな北斎展に行ったけど・・・
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by yamamotoyk | 2008-03-14 18:49 | 外出 | Comments(2)
Commented by ぶり at 2008-03-14 22:14 x
幕末から明治にかけて、美術工芸品とともに大量に浮世絵が欧米に流出したのは、なぜだろうと疑問でした。
以前、杉本鉞(エツ)子「武士の娘」ちくま文庫(ISBN978-4-480-02782-5)に、渡米後、米国人の家に招かれたら、浮世絵が堂々と飾ってあって驚くくだりを発見。 杉本氏は、浮世絵なんぞは、せいぜいこっそり見るものという価値観だったようで、おそらく、幕末から明治期にかけての一般的見方だったかもしれないと思いました。 昭和の時代で言うなら、書籍に対する漫画ような感じでしょうか。
浮世絵の評価は、フランスで確立したので、現在は、その評価を逆輸入。
アニメやマンガなども、欧米で評価されたからこそみたいなところがありますよね。
Commented by yamamotoyk at 2008-03-14 23:18
はい、ぶりさん、
浮世絵の大量流出は陶磁器輸出の際の詰め物にされたというものが
私の認識でした。
やはり浮世絵は堂々と飾るものではなかったのですね。
印刷物であり、いかに売るかということに
しのぎをけずっていたものでありますから
大量に出回っていて、現代の雑誌の感覚だったというのは
とても納得できますね。
描かれている内容を見ても、
こっそり眺めてこその良さがあるような気がします。

それにしても、展示してあるもの(買い込まれたもの)の質は
大変に高いのに驚きますね。
下書きもすばらしいし、
彫り師、刷り師の職人技の高さにも驚くばかりです。
こうなると一般に出回っていたものはどの程度であったのか
ちょっと知りたい気もしてきました。
もっと質の悪い安物もたくさん売られていたかもしれないですね。
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