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長唄@名古屋能楽堂

全国青少年長唄まつりというご大層な会を見てきました。
全国といっても名古屋と東京だけかも・・・という気はしますが。
ところが今日は色々忙しく、能楽堂に着いたのは
あらら、2時半過ぎ。
11時からはじまっていたので、
かんじんの若者の演奏は終わっていて、
聞けたのは最後のインタビューだけ。

さて、名古屋にある津賀田中学には
日本唯一、邦楽の部活動があります。
生徒だけで唄、三味線、お囃子すべてやっているのです。
ですから、今回も大人数の舞台。
能楽堂の四角い舞台をどう使うのかと思えば
斜めですよ!
長唄@名古屋能楽堂_c0021551_2311514.jpg

残念ながら津賀田中学の写真ではありませんが
ひな壇が斜めになっているのはおわかりでしょう。

さて、聞けた曲はこの模範演奏だけ。
この場面は三味線も下に置かれ、
鼓だけが奏でられているように見えますね。
実は唄と鼓の演奏なのです。

ちょうど今お稽古している娘七種(むすめななくさ)。
途中に三味線と唄が交互に入る“鼓唄”
という部分があるのですが
お囃子がある時には三味線ではなく鼓の伴奏で唄う
と書いてありますが・・・・
これで初めて実際の様子を聞くことができました。
なるほど、鼓の音を三味線で表現したのが
譜本になっているわけですね。
でも、三味線は比較的均等なリズムになっていますが
鼓はこの間合いが実に微妙・・・・リズム崩れている?

いつ聞いても、お囃子というのは篠笛も含め
実にリズムが難しい。否、リズムとも言えない気がします。
自然の音。
谷を吹き渡る風のような木がざわめくような、
物がカラカラと風に吹かれて転がっていくような。

西洋音楽は馬などの動物が歩いたり駈けたり、
あるいは心臓の鼓動のような
規則正しいリズムが刻まれ、
速く、あるいは遅くなっても
リズム全体の速度が変わるだけですが
お囃子はそもそも根本的にリズム感が違うようです。
日本人には四つ足動物よりは
虫や魚や雨風に吹かれる草木の方が身近だから?
いえいえ、まだまだわからないことが多々ありますね。
by yamamotoyk | 2009-12-20 23:32 | 三味線 | Comments(2)
Commented by トビウオ at 2009-12-20 23:55 x
能楽堂に行かれたのですね!

規則正しい音でなくてよいし、色々な音があってよいと
長唄体験でお話をしてくださいました。

日本人がしっくりくるリズム、体の動きがあるのでしょうね。

ある方が、篠笛を吹いているときは、正座でも痺れないが、
長唄になると痺れるわ~と、興味深いことを言われました。
椅子の生活に慣れて、どっかり座るくせがついてしまったのでしょうか?
うまこさんは、正座して足が痺れますか?
Commented by yamamotoyk at 2009-12-21 20:55
はい、トビウオさんありがとうございます。
トビウオさんもいらっしゃるかな?と思いましたが、
お会いできませんでしたね。

正座は色々練習しましたが
三味線の重さも加わるので、
どうやっても足が痺れて
お稽古どころではなくなるので
結局、諦めました(^_^;)
正座椅子を使っています。
舞台用には赤いものを準備しています。
(緋毛氈のカモフラージュです)
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